ブログを書いているとセルフレビューはもちろん行うのですが、思っているよりtypoミスが目立っていました。何度か書いている中で意識はしたものの、改善が見えなかったため文章校正を出来るように今回はtextlint
についてご紹介します。
手順
公式を参考し、進めていきます。
前提条件
以下の環境で実施していきます。
❯❯❯ node -v && npm -v v10.15.3 6.4.1
作業ディレクトリの作成
コマンドを実行し、作業ディレクトリを作成していきます。
❯❯❯ mkdir sandbox ❯❯❯ cd sandbox
package.jsonの生成
コマンドを実行し、初期化を行います。
❯❯❯ npm init --y
textlintのインストール
コマンドを実行し、textlint
をインストールします。
❯❯❯ npm i -D textlint
これでtextlint
のインストールは完了です。
textlint ruleのインストール
textlint
単体では意味がないので、こちらから必要なrule
を選択し、インストールします。
表記揺れチェックrule(textlint-rule-proofdict)をインストール
こちらのtextlint-rule-proofdict
を使用します。
proofdict.github.io
コマンドを実行し、インストールします。
❯❯❯ npm i -D @proofdict/textlint-rule-proofdict
.textlintrc
ファイルを生成します。
❯❯❯ npx textlint --init
以下.textlintrc
が生成されます。
{ "filters": {}, "rules": { "@proofdict/proofdict": true, } }
しかし、このままだと参照先の辞書URLがないので.textlintrc
を以下のように変更します。
{ "filters": {}, "rules": { "@proofdict/proofdict": { "dictURL": "https://tanabebe.github.io/proof-dictionary/" }, } }
dictURL
のURLはこちらからfork
してきたリポジトリを設定しています。今回はデフォルト以外にGitHub
とGitLab
の表記揺れを検知出来るよう、以下のrule
を定義しました。
rule
を追加したのでsample.md
を修正し、textlint
コマンドを実行します。
独自で作成した辞書の表記揺れについて検知が出来るようになりました。
textlint-rule-proofdict
はazuさんという方が作成しています。textlint-rule-spellcheck-tech-word
についてのrule
はこちらに移行しているとのことで、使用させていただきました。(こちらも同じくazuさん)これがまた大変優れており、オンラインエディタがついているので独自の辞書データを簡単に作成出来ます。
以下の通り、独自の辞書データ作成(GitHubへのyml
ファイル作成)までの一連の流れがWeb上で行えます。めちゃくちゃ便利です。
オンラインエディタ上でrule
作成時の画面1
オンラインエディタ上でrule
作成時の画面2
GitHub
へのyml
ファイル追加時の画面
技術文書向けのrule(textlint-rule-preset-ja-technical-writing)をインストール
こちらをインストールします。
https://github.com/textlint-ja/textlint-rule-preset-ja-technical-
ルール一覧を見ての通り、少し厳し目の設定がデフォルト値となっているので場合によっては設定は変更しないといけないとのこと。今回はデフォルト値で使用します。
コマンドを実行してインストールします。
❯❯❯ npm i -D textlint-rule-preset-ja-technical-writing
.textlintrc
を以下のように変更します。
{ "filters": {}, "rules": { "@proofdict/proofdict": { "dictURL": "https://tanabebe.github.io/proof-dictionary/" }, "preset-ja-technical-writing": true, } }
rule
を追加したのでpreset-ja-technical-writing
で検知されるようにsample.md
を修正し、textlint
コマンドを実行します。
期待値となりました。次へ進みましょう。
JTF日本語標準スタイルガイド(翻訳用)のrule(textlint-rule-preset-JTF-style)をインストール
最後にこちらをインストールします。 github.com
コマンドを実行し、インストールします。
❯❯❯ npm i -D textlint-rule-preset-jtf-style
.textlintrc
を以下のように変更します。
{ "filters": {}, "rules": { "@proofdict/proofdict": { "dictURL": "https://tanabebe.github.io/proof-dictionary/" }, "preset-ja-technical-writing": true, "preset-jtf-style": true, } }
rule
を追加したのでpreset-jtf-style
で検知されるようにsample.md
を修正し、textlint
コマンドを実行します。
想定通りに動作している事が確認出来ました。
まとめ
この通りtextlint
をインストールしrule
を追加していく事で、文章校正の自動化を実現できるのでtypoミスや間違った日本語の使い方などを見直すことが出来ます。とは言えセルフレビューが不要なわけではないですが他にもたくさんのrule
があるので、私のtextlint
にはまだカスタマイズが必要です。また、業種に関わらず文章の作成は必ず発生する類のモノだと思います。これを気にtextlint
を取り入れて文章校正をしてみてはいかがでしょうか。
躓いた点
表記揺れチェックrule(textlint-rule-spellcheck-tech-word)をインストールした後に実行した画面が以下なのですが、想定通りに動作しなかった事象がありました。
調査したところ、以下記事を参考にさせていただきました。 qiita.com
参考URL
記事を書く前に素振りとして参考にさせていただきました。 kakakakakku.hatenablog.com
公式です。 textlint.github.io
textlint
のrule
が一覧化されています。
github.com
躓いた点でお世話になりました。 qiita.com
表記揺れのrule
において独自の辞書作成のためにfork
させていただきました。
proofdict.github.io